近年人工関節や脊椎インストゥルメンテーション手術の適応件数は年々増加の一途をたどっており、手術の恩恵を受ける患者数も激増しています。一方で、術後感染はこうした手術の最も重篤な合併症です。整形外科医であれば、精魂込めて行った人工関節手術や脊椎インストゥルメンテーション手術のあとに感染が発生し、苦い思いをご経験された先生も多いかと存じます。日本骨・関節感染症学会では術後感染の撲滅を最も重要なミッションの一つととらえ、全国データベースを構築しています。このデータベースから得られる情報は、医療の質の向上や国民医療費の改善に大きな効果をもたらすことが期待されます。日本整形外科学会教育研修施設であれば、日本骨・関節感染症学会所属者が施設におられなくても、施設の倫理体制に合わせた申請をいただければ参加できる研究計画になっております。本研究は2024年度日本整形外科学会プロジェクト事業に採択され、日本整形外科学会からも重要な研究として認識されています。また将来的には登録症例数の多い施設の先生にはJ-DOS委員へご参加いたたくとともに、登録施設から登録データを用いた研究を立案いただいた場合、自由にデータを使用し新たな解析を行えるようにいたします。皆様におかれましては本研究へのご理解ご参加を是非お願いしたいと思います。なにとぞご協力のほどお願い申し上げます。
日本骨・関節感染症学会 理事長 山本 謙吾
J-DOS委員会 担当理事 森井 健司
研究に参加するには
1)施設代表者(多くの施設では部長ですが、それ以外の先生、例えば関節診療担当あるいは脊椎診療担当の施設内チーフでも構いません)と研究担当者(実務担当者、施設代表者と兼任も可能)を決めてください。
2)本ホームぺージから施設倫理審査に必要な書類をダウンロードし、IRBに研究申請を行います。またIRBがない施設の場合学会の倫理委員会で審査をうけることもできます。この場合必要な書類はこちらです。
3)施設からの研究許可が得られたら、研究許可を証明する書類(IRBから各研究者に交付)を添えて研究申込書を事務局宛てに送付ください。
4)事務局で研究許可の状態が確認されたらe-learningを受講するための施設IDとパスワード、e-learningのURLおよびおよび操作マニュアルが施設代表者に交付されます。このIDとパスワードは施設ごとに一つですので施設代表者が管理します。このIDを用いて登録を担当される方(医師あるいは事務担当秘書など)はe-learningを受講いただきます。この受講が終了したら、受講者には各個人あての登録用IDとパスワード、登録画面のURLが通知されます。登録を開始ください。
参考資料
・研究許可を証明する書類の書式例 : 書類10・書類12
・倫理委員会による審査を必要としない場合の施設内届け出書例 : 書類17・書類18・書類19
(施設内にご準備がある場合は施設指定のものをご使用下さい)
登録開始までの流れ
